株とFXどっちが難しいんだろう…
資金があるなら株式投資、少額から始めるならFXがおすすめじゃ。FXは手軽に始められるがリスクもあるので注意するのじゃ。
この記事を見つけたあなたは「株とFXどちらが難しいのか」、その答えについて詳しく知りたいと思っているのではないだろうか。
結論から言うと、FXの方が株より難しい。
FXの方が未来予測が難しく、あらゆるところから情報収集しなければならないためだ。
その反面、FXには少額から始められる上、少ない資金でも大きなリターンを狙えるという魅力がある。
FXと株のどちらをやろうか迷っている人は、
- 「資金が豊富&コツコツ投資したい」なら株
- 「資金が少なめor大きく稼ぎたい」ならFX
という選び方が良いというのが、私の意見だ。
今回、FX歴5年のトレーダーとディスカッションしつつ、FXと株について徹底的に考察し、
FXと株の違いを比較して、それぞれについて「おすすめできる人」を解説している。
最後まで読むことで、FXのほうが難しい理由や、自分がやるとしたらどちらを始めるべきか知られるだろう。
今回はFX歴5年のベテラントレーダーと一緒に、結論を出しました!
京大卒トレーダーの私が説明していきます!
- FXの方が株よりも難しい
- 少額の資金で始めたい人はFX・多額の資金がある人は株がおすすめ
1.株とFXの6つの違い
- 投資対象が株式か国際通貨かの違い
- FXの方が始めやすい・株は始めにくい
- FXは誰かが儲けると誰かが損をする・株はみんなが得をする
- レバレッジはFXの方が大きい・株は小さい
- FXは価格変動が予想しづらい・株は予想しやすい
- FXの方が取引時間は長い・株は短い
株とFXの違いは5つ。
全体として、株の方が堅実、FXの方がハイリスク・ハイリターンな印象だ。
株式投資 | FX投資 | |
---|---|---|
投資の対象 | 株式市場に上場している株式 | 法定通貨(ドル・円・ユーロなど) |
投資の対象数 | 上場している約3700社 | 世界で流通している約180種類の国際通貨 |
取引が可能な時間 | 平日9時から15時(昼休み除く) | 平日24時間 |
変動要因 | 企業の業績(決算など) | 世界の情勢・景気(雇用情勢)・金融政策 |
レバレッジ | なし(信用取引は最大約3.3倍) | 最大25倍 |
必要とされる最小資金 | 株式の価格(株価) | 会社によっては約5円から約5万円まで |
1-1.投資対象が株式か国際通貨かの違い
株とFXでは投資対象が違う。
株は企業が発行している株式、FXは「ドル」や「ユーロ」など国際通貨を売買するのだ。
株式は日本国内だけで3,700社に投資できる上、世界中の企業に投資できる幅広さがあるが、
FXは多くても50通貨ペアほどから選ぶことになる。
株とFXのまず大きな違いは投資対象なのだ。
1-2. FXの方が始めやすい・株は始めにくい
結論、FXの方が始めやすい。
理由は必要資金が少なくても始められるからだ。会社によっては約5円からFX投資が始められるサービスがある。
一方で、株は基本的に数万円は必要になってくるため、比較的始めにくい。
例えば、ユニクロでお馴染みのファーストリテイリングの最低購入単元は100株だ。
株価が8万円台なので、最低でも800万円の手元資金がないと株式投資を始めることすらできないのだ。
FXの方が始めやすく、株の方が始めにくい。
1-3. FXは誰かが儲けると誰かが損をする・株はみんなが得をする
FXは誰かが儲けた分だけ、他の誰かが損をする「ゼロサムゲーム」だ。
株は儲けに差はあっても、みんなが儲けを得る「プラスサムゲーム」だ。「ゼロサムゲーム」の例として、競馬といったギャンブルが挙げられる。
FXと株はゲーム性に違いがあるのだ。
1-4. レバレッジはFXの方が大きい・株は小さい
FXの方がレバレッジは大きくかけやすく、株はあまりかけられない。
FXのレバレッジは最大25倍と大きく、株は最大約3.3倍と小さいためだ。
FXの大きいレバレッジを活かせば、タイミングを見極めて大きな儲けを得ることができる。
株はレバレッジをあまりかけられないため、短期間で大儲けを狙うことは難しい。
1-5. FXは価格変動が予想しづらい・株は予想しやすい
株とFXでは価格変動に影響を与える判断材料が異なるため、価格変動を予想する難しさも異なる。
株の方が予想しやすい。なぜなら、株は企業の決算などのわかりやすい判断材料で価格が動くからだ。
FXは複雑な要因が絡むため、予想しづらい。
たとえば、通貨を発行する国の情勢・景気・金融政策など、スケールの大きい情報でFXの相場は動く。
さらに、こうした判断材料はFXの価格変動に影響を与えづらい。
FXと株で判断材料の影響度が違うことから、FXは価格変動が予想しづらく、株は予想しやすい。
1-6. FXの方が取引時間は長い・株は短い
株の取引時間は平日の9時から15時と短く、FXの取引時間は平日24時間と長い。
FXの方が長い理由は、日本が寝静まっている間もヨーロッパやアメリカなどFX市場が開いているためだ。
日本に住むトレーダーは、ヨーロッパやアメリカの市場に合わせて、平日夕方から深夜0時ごろまでの取引を中心に行なっている。
なぜなら、この時間帯に開いている市場で価格変動が起きやすいためだ。
株は取引場所が限定されているため特定の時間内でしか取引できないが、FXは市場が世界各地に点在しているため取引時間が長い。
2.株よりFXの方が難しい3つの理由
- 情報収集が大変
- 不確実性が高い
- ボラティリティが低い
私とFX歴5年のベテラントレーダーが「FXの方が株より難しい」と判断した理由は3つ。
FXのほうが価格変動に与える要因が多く、勉強や分析が大変なことが大きな理由だ。
2-1. 情報収集が大変
FXは株と比べて情報収集が大変だ。
なぜなら、FX投資の市場が24時間開いているため、価格変動に影響を与えるニュースを常にチェックしなければならないからだ。
情報収集を怠って、アメリカなどの市場が開いている時間に寝てしまうと、寝る前に買った通貨の価値が下がって、朝起きたら大損しているということもあり得るのだ。
だから、「米国雇用統計」といった日本時間の夜に発表される重要指標は必ずリアルタイムでチェックしておく必要がある。
株は株式市場が開いている時間が限られているため、常に相場に張り付く必要がない。
FXは常に相場に張り付き、情報収集が求められるため難しい。
2-2. 不確実性が高い
FXは株と比べて価格変動の不確実性が高い。
FXの価格変動に関係する重要指標をチェックしても、その指標が相場に影響を与える可能性は未知数だからだ。
一方で、予想していなかった出来事が起きるとFX相場は大きく変動する。
例えば2016年にアメリカでトランプ氏が大統領選で逆転勝利したとき、ドルの価格は乱高下した。
このように、情報収集を丹念に行っても予想外の出来事にFXの相場は振り回されてしまうのだ。
株は投資する企業の決算が赤字か・黒字かという情報があれば相場が素直に動くため、FXと比べて確実性が高い。
2-3. ボラティリティ(価格変動率)が低い
FXは株に比べ、儲けることが難しい。なぜなら、FXの方がボラティリティ(価格変動率)が低い傾向にあるからだ。
円やドルは1円、1ドル動くだけで大きな変動となるが、そこまで頻繁に大きく変動しない。
一方で株は株価が急騰したり、急落する可能性が高い。
FXはボラティリティが低いため、大きな儲けを出す難易度は高くなる。
まとめ|資金があるなら株・少額から始めたいならFXがおすすめ!
結論、株よりもFXの方が難しい。
価格変動の要因が多く、勝率を上げていくためにより多くの知識が必要だ。
ただし、FXの方が少額から始められる利点があるので、入り口の敷居としては低いと言えるだろう。
どちらをやるべきか迷っている人は
- 「資金が豊富&コツコツ投資したい」なら株
- 「資金が少なめor大きく稼ぎたい」ならFX
を選ぶことをおすすめする。
また、好みの問題として、ゲームやパズルが好きな人は、FXのチャート分析もゲーム感覚で楽しめるかもしれない。
「難しそうだけどFXをやってみたい!」という人は、自動売買ツールを使ってみるのもおすすめだ。
お金を入れて既存の設定から1つ選ぶだけで、ある程度勝手に取引してくれる。
初心者でもプロトレーダーのようなFX取引を体験できるため、初心者のとっかかりとしておすすめだ。
この記事を最後まで読んだあなたが、株とFXの違いについて理解できたのであれば嬉しく思う。
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