- FX投資における出来高って何?
- そもそもFXおいて出来高は意味があるの?
- FX投資の出来高はどうやって確認するの?
FX投資における出来高は、ほとんどの人があまり重要視していない。
なぜなら、FX投資では株式投資とは違い、“取引所取引”ではなく”相対取引”で行われるからだ。
確かに株式投資では取引所での取引となるため、市場に参加している人の出来高(もしくは取引量)によって、価格に影響が出てくる。
しかし、FX投資ではFX会社とトレーダーという2者間で完結するため、ほとんど重要視されていないのが事実だ。
とはいえ、FX投資において出来高を知ることが、全く意味がないという訳ではない。
本記事ではFX投資における出来高を知る主なメリットや、具体的な確認方法、
また参考にする際の注意点などに関して、初心者でも分かりやすく解説している。
最後まで読んでいただくことで、出来高を参考にFX投資における取引の幅を、広げることができるだろう。
- FX投資における”出来高”とは取引量のことである
- 出来高を知ることで各通貨ペアの相場予測に役立つ
- FX投資における出来高データは環境認識の一つとして捉えること
1.FX投資の出来高とは売買取引が行われた”取引量”のこと
FX投資における”出来高”とは、簡単にいったら売買が行われた取引量のことを意味している。
取引量とは具体的にいえば、売り注文と買い注文の2つの注文がぶつかって、成立した数量のことを指す。
出来高はFX投資の世界では株式投資ほど重要とはされておらず、実際に数値を知るためのインジケーターとして、
標準装備されているものはない。
その上、FX会社側も出来高をわざわざ公開したりもしていない。
理由としては、株式投資とは違いFX投資は”相対取引”のため、出来高を公開するメリットがトレーダー側に対して薄いからだと言える。
逆に、株式投資の場合は”取引所取引”のため、出来高が株価に与える影響は大きい。
また、相対取引の出来高を把握するのはほぼ不可能と言われており、代わりとなるカスタムインジケーターでも、
正確な数値までは表示することができないのが現状だ。
2.FX投資の出来高を確認する主な5つの方法と見方
FX投資における出来高を確認する方法としては、各機関が公開している出来高データを見ることで、確認することができる。
実際に公開されている出来高データを確認にする際には、全ての取引量を表示している訳ではないので、
あくまでも参考程度にするように。
2-1.TFXヒストリカルデータベース【くりっく365】

東京金融取引所が公開している、出来高データ”TFXヒストリカルデータベース”では、
“くりっく365″で取り扱っている通貨ペアの出来高を、確認することができる。
確認方法としては、サマリーデータに出来高を確認したい通貨ペアと期間を入力するだけだ。
また、表示された出来高データは、CSV形式で出力することも可能となっている。
2-2.店頭FX月次速報

“金融先物取引業協会”が公開している、出来高データ”店頭FX月次速報”では、国内50社以上の店頭FX出来高を月単位で確認することができる。
また、その他のデータとして
- 売り・買い建玉数量
- 主要通貨建玉
- 通貨ペア別取引金額
- 前月比の増減
- 未決済ポジション残高
なども合わせて確認することが可能だ。
そのため、日本国内のFX会社での大まかな出来高は全て、”店頭FX月次速報”で確認できる、といっても過言ではないだろう。
2-3.外国為替市況

“日本銀行”が公開している出来高データ”外国為替市況”では、東京為替市場における取引状況の確認が、できるようになっている。
確認できる内容としては、主に2つ。
- 日次:前日分の東京外為市場におけるドル円、ユーロドル、ユーロ円の出来高
- 年次:前年分の東京外為市場におけるドル円、ユーロドル、ユーロ円の出来高
主に参考になるのは日次の出来高データであり、表示される取引量は前営業日のブローカー経由取引分を、示した数値である。
2-4.通貨ペア別出来高

“シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)”は、国内の為替取引所ではなく海外の取引所であり、その中でも大変有名なグループ会社だ。
CMEグループでは為替だけではなく、株価指数や債券など主要なアセットクラスを、国際的にベンチマークしている。
その上、日本国内の為替取引所とは異なり、元なるデータ量が圧倒的に多いため、
公開されている出来高データは大変参考になる数値であると言える。
2-5.IMM通貨先物ポジション

IMM(International Monetary Market=国際通貨先物市場)は、CMEの一部門であり、
ヘッジファンドの投機筋が保有している、ポジションの数量を確認することができる。
個人トレーダーと比較してヘッジファンドは、膨大な資金を取引しているため、
ポジションの動向を知ることでFX相場の方向性を予測することができる訳だ。
具体的には出来高ではないが、実際のFXトレードでも役に立つ情報の一つだと言えるだろう。
3.FX投資の出来高の主な4つの特徴と把握するメリット
FX投資の世界では、出来高に関するデータを軽視する人が大変多いが、全く役に立たないという訳ではない。
全世界の出来高に関するデータを把握することは不可能だが、公開されている出来高データを参考にするだけでも、
各通貨ペアの予測に役立つと言える。
また、出来高が多いということは、それだけ流動性が高いということなので、
トレンド相場の通貨ペアであるかどうかの判断材料にもなるだろう。
3-1.各通貨ペアの相場予測に役立つ
FX投資における通貨ペアの出来高で、特に多いと言われているのが、
- 米ドル / ユーロ
- 米ドル / 円
- 米ドル / ポンド
の3つの通貨ペアだ。
取引を行っているトレーダーが多いため、一つの環境認識として出来高を把握しながら、
トレンドの移り変わりを見定めたり、”だまし”などを避けることができる。
3-2.出来高を把握しておくと取引の幅が広がる
相場の流れを読む際には、様々なテクニカル指標が参考になる訳だが、出来高データもその一つだ。
なぜなら、「取引数量が多い = 流動性が高い = 取引しやすい」というロジックがあるため、
出来高が多いということは一つのチャンスとも捉えられる。
とはいえ、あくまでもテクニカル指標の一つなので過信するのではなく、実際のチャートの動きと合わせて参考にするのが望ましいだろう。
3-3.出来高は時間帯で変わる
株式相場とは異なり為替相場は24時間動いていることから、時間帯によってもかなり出来高が変わってくる。
その上、世界でももっとも取引量が多いと言われている
- ロンドン市場
- ニューヨーク市場
- 東京市場
の3つの取引所の影響によってもかなり、出来高の数値に与える影響は大きい。
それぞれの取引所では時間帯によって、活発的に取引しているトレーダーの数が異なり、出来高の数値を見ても明らかになっている。
そのため、FX投資における出来高の確認は、現在の取引市場がどのような状況なのかを、
客観的に把握するのにも役立つと言えるだろう。
3-4.トレンド相場の時は出来高が跳ね上がる
ダウ理論の基本原則にも、「トレンドは出来高でも確認されなければならない」という一文がある。
出来高はFX投資においても深く関係しており、トレンド相場の際には必ず出来高の数値でも、
何かしらのアクションが確認されることが多い。
トレンド相場であるということは、それだけ取引量が多いということなので、出来高も比例して多くなるはずだ。
4.FX投資の出来高を参考にする際の2つの注意点
FX投資における出来高データを参考にする際には、必ず気をつけて欲しいことが2つある。
特に出来高における数値は、必ずしも正しい数値ではないため、あくまでも環境認識の一つとして取り扱うことが重要でだ。
実際のトレードではあくまでもテクニカル指標の一つとして捉えて、
他のインジケーターと上手く組み合わせて確度を高めた上で、トレードするようにして欲しい。
4-1.出来高では正確な統計を取ることはできない
FX投資では相対取引で行われているため、実際の数量は株式相場とは、比べものにならないくらい多い。
世界中の銀行の相対取引の取引量を、完全に把握することは不可能であるため、
各機関が提示している出来高データの統計は正確ではないと言える。
そのため、FX投資ではあくまでも出来高データは、環境認識の一つとして捉えるようにして欲しい。
4-2.出来高が多い時間帯に取引しても絶対に勝てる訳ではない
FX投資では出来高が多い時に、トレンド相場になりやすい傾向あると言われているが、必ずしも出来高が多い時に勝てる訳ではない。
株式投資とは違いFX投資の世界では、出来高と実際のチャートの動きに、相関関係があるとは言い難いからだ。
また、カスタムインジケーター等を使って、出来高をチャート画面の下部に表示させているトレーダーも多いが、
あくまでもチャートの動きと一緒に、出来高を参考にしながら取引を行うのが賢明だろう。
5.FX投資で出来高を表示させる代わりのインジケーター・取引ツール4選
FX投資における出来高は国内外の取引所でも確認することができるが、実際にトレードに活かすには、
より分かりやすいデータを分析して解釈する必要がある。
特にFX初心者にとっては、「出来高データの確認はできたけど、分析するのが難しい…。」という人も多い。
そのため、出来高の代わりとして使えるインジケーターや、取引ツールを活用すると良いだろう。
5-1.Volume(ボリューム)

多くのトレーダーがすでに利用しているMT4やMT5には、標準装備として「Volume(ボリューム)」と呼ばれるインジケーターが備わっている。
Volumeを活用することで、チャート画面の下に出来高データを分かりやすく、棒グラフとして表示させることができる。
パッと見てもかなり分かりやすいため、チャート画面との相関性などを見ながら、出来高データを参考にして取引を行うと良いだろう。
5-2.オープンオーダー・オープンポジション

“オープンオーダー・オープンポジション”は、全世界に拠点を置いているFX会社”OANDA”が、提供している取引ツールだ。
利用者はすでに100万人を超えており、オープンオーダーではトレーダーのポジション比率が、一目で分かるようになっている。
具体的には「指値 / 逆指値」のポジション比率を示しており、将来の値動きに対するトレーダーの反応を、確認することが可能だ。
5-3.ディールスコープ

“ディールスコープ”は、為替オンラインが提供しているツールの一つだ。
特徴としてはトレーダーの売り買いのポジション総数や、人数推移がわかるようになっており、分かりやすくグラフ化されて表示される。
数字自体はそれほど参考にできるものではないが、為替オンラインでは実際の為替相場と、逆相関の動きをすることが多いことで知られている。
5-4.出来高プロファイル指標

すでに全世界で約1,000万人以上が活用している、チャートツール”TradingView”にも、出来高が確認できるテクニカル指標が装備されている。
ただし、ここでいう出来高とはレートの更新頻度を意味しており、
「レートの更新頻度が多い = 値動きが活発 = 出来高が多い」
と仮定して、テクニカル指標が表示されている。
6.FX投資で出来高を活用した取引手法・参考例
FX投資における出来高データを活用する参考例としては、
トレンド転換の局面で流れが継続するかどうかを判断する際に、出来高データを参考にすることがある。
出来高で相場が進む方向性を見極めることで、有利に取引を進めることができる訳だ。
とはいえ、出来高データは万能ではないため、普段の環境認識に使う程度に留めておくのが無難だろう。
まとめ|FX投資の出来高を把握し取引の幅を広げよう!
FX投資における出来高の確認方法や、その特徴やメリット等に関して、分かりやすく解説してきた。
- 各通貨ペアの相場予測に役立つ
- 出来高を把握しておくと取引の幅が広がる
- 出来高は時間帯で変わる
- トレンド相場の時は出来高が跳ね上がる
確かにFX投資では出来高に関するテクニカル指標は、はあまり重要視されていないが、把握しておいて全く意味がない訳ではない。
出来高はあくまも環境認識の一つとして捉えて、他のテクニカル指標と組み合わせて、実際のトレードに活かすのがおすすめのやり方だろう。