この記事を読んでいるあなたは、FXで勝ちやすい(負けやすい)時間帯があるのかどうか、知りたいと思っているのではないだろうか。
結論から言うと、FXでおすすめなゴールデンタイムは3つ。
- 東京時間:8時〜15時
- ニューヨーク時間:深夜2時以降
- 月曜日の窓埋めトレード:月曜日の早朝6時
相場が緩やかだったり、初心者でも相場予測がしやすかったりするので、リスクを抑えて稼ぎやすいのだ。
正直、FX初心者の中には、時間帯を全く考慮せずにトレードしてしまう人も多い。
私も昔、「ドラクエ4」の序盤で「ホイミスライム」を仲間にできるのを知らずに負けたことがあったが、
同じように、時間帯を理解していない人はFX取引で負ける可能性が高くなってしまうのだ。
(ドラクエについて詳しくない方、すみません…)
この記事では、FXに関する時間帯の基礎知識と、取引におすすめの時間帯を説明している。
また、逆に、取引してはいけない時間帯もしっかりご紹介。
最後まで読むことで、FXの取引時間について詳しく知ることができるだろう。
FXは取引時間が非常に大事です!京大卒トレーダーの私が解説します!
- FXは取引時間ごとに特徴があり、知らないと負けやすくなる
- 「ニューヨーク時間」や「月曜日の早朝」などが狙い目
- 逆に、欧州時間などはリスクが大きいためおすすめしない
FX取引で「してはいけないこと」も以前記事にしているから、チェックするとよいぞ!
1. FXの取引時間は平日24時間【2つの注意点】
FXは平日であれば24時間取引可能だ。
取引する時間帯によって、開いている市場や流動性も違うため、トレードに違いも出る。
そのため、取引する時間帯や中心に動く市場の特徴について学んでおくと、より有利にトレードできるだろう。
1-1. FXの取引時間は夏時間・冬時間で違う
ウェリントン (ニュージーランド) |
10月第1日曜日~3月第3日曜日 |
シドニー (オーストラリア) |
10月最終日曜日~3月最終日曜日 |
ロンドン (イギリス) | 3月最終日曜日~10月最終日曜日 |
ニューヨーク (アメリカ) | 4月第1日曜日(午前2時)~10月最終日曜日(午前2時) |
FXの取引時間は、夏時間・冬時間によって違いがある。
海外にはサマータイムと呼ばれる、日の出時刻が早まる時期に、1時間時計の針を早くずらす習慣がある。
日本にはサマータイムは無いので東京市場に影響はないが、海外市場では夏時間・冬時間によって取引時間が1時間ずれるので注意しよう。
1-2. FXで取引できない時間
FXでは、市場が休みになる3つの期間がある。
- 土日
- 元日
- クリスマス
まず、土日は世界の市場が休みになるため取引できなくなる。
さらに、東京市場には影響無いが、世界の市場ではクリスマスも休場になる。
そのため、クリスマスは7時〜15時の東京市場が開いている時間帯のみ、取引可能だ。
また、元日にも世界の市場が休みになり、取引できなくなるので注意しよう。
※平日の時間でも、FX業者のメンテナンスにより取引できない時間もあります。
クリスマスは取引時間が制限されるんですね!知らなかった!
2. FXが動く4つの市場・時間帯
- オセアニア市場:6時〜8時
- 東京市場:8時〜15時
- 欧州市場:15時〜21時
- ニューヨーク市場:21時〜6時
1日の中で、FXの動きに影響がある時間帯は4つ。
世界のどの市場が中心に動くかで、FXの為替も大きく変わってくる。
それぞれの時間帯で、為替の動きに違いがあるので特徴を抑えておこう。
オセアニア市場:6時〜8時
- 早朝(6時〜8時):値動きが少なくスプレッドが開きやすい
早朝6時〜8時までは、ニュージーランドやオーストラリアなど、オセアニアの市場が開いている。
しかし、この時間帯は市場の参加者が少なく流動性が低いため、値動きが少なくスプレッドが開きやすい傾向にある。
特に、ニュージーランド・オーストラリアで土日に、大きなニュースが発表された場合、月曜の早朝に価格が大きく変動する可能性が高いので注意しよう。
東京市場:8時〜15時
- 午前中(10時〜12時):日本円・オセアニア通貨が活発
- 午後(12時〜15時):比較的穏やか
朝8時〜15時までは東京市場が開き、シンガポールや香港などアジア地方の参加者が増えてくる時間帯だ。
東京市場では主に、日本円の通貨ペアが活発に取引されるようになる。
特に午前中は、「仲値」という、その日の為替レートの基準が決まるため 相場も比較的活発に動く。
また、午前中にはオーストラリア・中国の経済指標の発表が重なる場合もあるので、オセアニア地方の通貨も変動しやすい傾向がある。
午後の時間帯(12時〜15時)に関しては、レートは安定した傾向になるため、比較的おだやかな値動きになる。
欧州市場:15時〜21時
- 15時〜17時:比較的穏やか
- 17時〜19時:値動きが大きい
- 19時以降:比較的穏やか
午後15時〜21時の時間帯は、欧州市場が開きヨーロッパの通貨が盛んに取引される。
特に、17時になると欧州の中心となるロンドン市場が開くため、流動性が増え値動きも活発になる。
さらに、ユーロ圏の経済指標が発表された場合には、値動きが一層激しくなるので注意。
19時以降になると、お昼休みに入る影響もあり比較的値動きは穏やかな傾向になるだろう。
ニューヨーク市場:21時〜6時
- 21時〜2時:値動きが大きい
- 2時〜6時:比較的穏やか
夜21時〜朝6時までは、ニューヨーク市場が開きアメリカの参加者が増えてくる。
特に、21時〜2時の時間帯は、欧州市場とニューヨーク市場が開いているので、参加者が多く為替の値動きも大きくなる。
また、午前0時(冬時間の場合1時)になると、その日の基準レートが決まる「ロンドンフィックス」が発表される。そのため、特に月末・月初は、ユーロ・ポンドが大きく変動する傾向になる。
午前2時以降の時間帯になると欧州市場が閉まるため、値動きは比較的穏やかになっていく。
しかし、米国の経済指標や金融政策が発表されたり、要人の発言などがあった場合には、大きく変動する可能性もあるので注意が必要だ。
時間帯ごとに個性があるんじゃ!勝てるトレーダーはこれらを熟知しているぞ!
3. FX初心者にオススメできる取引時間
- 東京時間:8時〜15時
- ニューヨーク時間:深夜2時以降
- 月曜日の窓埋めトレード:月曜日の早朝6時
FX初心者にオススメの取引時間は3つ。
特に初心者の場合は、低リスクで取引するためにも、相場の変動が激しく無い時間がオススメだ。
東京時間:8時〜15時
8時〜15時の東京時間は、相場が比較的穏やかなため初心者にオススメできる時間帯だ。
東京時間は主に日本円の流動性が高いため、日本円の通貨ペアが取引しやすくなる。
午前10時になると、仲値の発表があるので相場変動が起きるが、価格予想をして取引しやすいタイミングにもなる。
しかし、午後15時になると、欧州市場が開く時間帯と重なるため、価格変動が大きくなる可能性もあるので注意が必要だ。
ニューヨーク時間:深夜2時以降
ニューヨーク時間の場合、トレンドが続きやすい特徴があるため、初心者でも比較的取引の予想が立てやすい時間帯だ。
しかし、21時〜2時までの時間帯はロンドン市場と重なるため、価格変動も激しくなる。
そのため、ニューヨーク時間で取引するのであれば、初心者の場合、比較的相場が落ち着く深夜2時以降の取引がオススメできるだろう。
月曜日の窓埋めトレード:月曜の早朝6時
特に初心者でも利益を狙いやすいタイミングが、月曜日の早朝6時。
世界の市場で土日が休みになっている中、唯一、中東のバーレーン市場は土日でも動いている。
世界の市場が休みの中、土日にバーレーン市場が動くことで影響が休み明けの「月曜」に反映されることになる。
そのため、月曜の早朝にはバーレーン市場の影響が一気に反映される事で、レートが一気に飛ぶ「窓あけ」という現象が起きやすくなるのだ。
さらに、「窓あけ」が発生した後には、「窓埋め」と呼ばれるレートが元に戻ろうとする動きが発生する可能性が高い。
つまり、
- チャートが上方向に「窓あけ」した場合:ロングポジション
- チャートが下方向に「窓あけ」した場合:ショートポジション
を持つ事で有利に取引する事ができるのだ。
そのため、月曜日の東京市場が開く6時前にチャートを確認し、窓あけの方向にしたがって取引すると、比較的利益が出しやすいだろう。
月曜日の早朝は稼ぎやすそうだね!早起きしてトレードするぞー!!
4. FX初心者が注意すべき取引時間
- 価格変動が激しい欧州時間:15時〜21時
- ニューヨーク・ロンドン市場が重なる:22時〜2時
- スプレッドが広くなりやすい時間帯
初心者が注意すべき取引時間は3つ。
特に、価格変動が激しい時間帯や、スプレッドが開きやすいタイミングの取引はリスクが高いのでオススメできないだろう。
価格変動が激しい欧州時間:15時〜21時
特に、15時〜21時欧州時間になると、ヨーロッパ諸国の市場が開き始めるので、変動が大きくなってしまう。
予期せぬ為替変動やトレンドの裏切りなど、予想しにくい相場が続くことも多い。
そのため、初心者には比較的難しい時間になるだろう。
ニューヨーク・ロンドン市場が重なる:22時〜2時
1日の中でも特に、22時〜2時はニューヨーク市場とロンドン市場が重なるため、最も流動性が高くなる時間帯だ。
22時〜2時を狙って参加する投資家も多いので、相場が急激に動きやすくなる。
そのため、初心者の場合は、急激な価格変動でロスカットに合わないよう注意すべきだ。
スプレッドが広くなりやすい時間帯
中には、スプレッドが広くなりやすく時間帯もある。
特に、市場の参加者が少なくなるタイミングには、流動性が低くなり注文が通りにくいため、スプレッドが広がってしまう。
そのため、
- 早朝
- 休み明け
- ゴールデンウィーク
- お盆
- クリスマス明け
- 年末年始
など、参加者が少ない時間帯の取引には注意するようにしよう。
初心者は上記の時間帯を避けるんじゃぞ!
まとめ|FXは取引する時間帯・市場の特徴を理解してトレードしよう!
初心者でもFXでよりうまく、安全に取引するためには、時間帯による市場の特徴を理解しておく事が大切だ。
中には、初心者でも比較定期安全に取引できる時間帯や、利益を狙いやすいタイミングもある。
しかし、相場変動が激しい時間帯や、スプレッドが開きやすいタイミングもあるので注意。
取引しやすいタイミングを知っておくだけでも、FXでの勝率を上げることもできるだろう。
また、FXで勝ちたい人がやってはいけない取引について以前まとめているので、参考にしてはいかがだろうか。
この記事を最後まで読んだあなたが、時間帯・市場による為替変動の特徴を理解し、少しでも安全に勝率を上げる事ができれば嬉しく思う。
FX取引でやってはいけないことも必ず学んでおこう!