FXは年末年始に取引するな!初心者が知らないと危険な6つの注意点

  • 年末年始のFX取引ってどうなっているのかな?
  • FX取引におけるリスクや注意点は?
  • 銀行機関は休みなのに相場は動いているのかな?
  • 年末年始はどのような立ち回りをした方が正解なの?

年末年始のFX取引において、あなたも相場の変動等を気にしているのではないだろうか。

過去のデータから年末年始はボラティリティ が高く、年明けかなり暴落していたなんてことも度々ある。

実際に2019年には年明け早々フラッシュ・クラッシュ(非常に急速で深刻な変動性の低下のこと)が起こった。

年末前に何もせずいつものようにポジションを保持していると、年明け最悪の自体にもなりかねないのだ。

結論からいうと取引経験が浅いFX初心者は、年末年始はポジションを保有せずに決済しておいた方が無難だといえる。

この記事では過去のデータを元に年末年始の相場に関する特徴と、トレーダーが気をつけておきたい注意点に関して詳しくまとめている。

現在FXトレードしている方に限らず、これからチャレンジしてみようかと考えている方も、年末年始に大損して最悪な年明けを迎えないようにするためにも絶対に読むべきだ。

この記事の結論!

年末年始はFXの市場が大きく荒れるリスクが有る。

そのため、初心者の場合は年末年始にはポジションを保有しないことをオススメする。

「休むも相場」と言われている通り、安全に利益を狙える相場に戻るまでチャンスを待とう。

1.FXにおける年末年始取引に関する6つ特徴と注意点

  1. 相場変動やスプレッド拡大の恐れがある
  2. 年末年始に向けてポジションを調整する必要性がある
  3. FX業者ごとに取引時間が異なる【元旦は臨時休業】
  4. 過去に年末年始に”フラッシュ・クラッシュ”が起こった事例アリ
  5. 年末年始のみならず12月25日(クリスマス)は日本以外の国が休場
  6. 入出金処理は各銀行ごとに異なるので注意が必要【一時休業アリ】

FXトレーダーとして年越しを行う際には、しっかりと年末年始における市場の特徴に関して理解しておく必要性がある。

なぜなら、年末年始はいつもとは違い相場が休みとなる期間が長く、年明けの値動きが激しいのが一般的だからだ。

相場が休場になると流動性が緩やかになりかえって何もしない方が良いのでは、と考える人もいると思うが、それは大きな間違いである。

年末年始前に誰もが一斉にポジション調整を行うため、相場変動が激しくなるのだ。

過去には急な相場変動から強制ロスカットを行われてしまい、大損失したFXトレーダーも少なくない。

1-1.相場変動やスプレッド拡大の恐れがある

その年にもよるが年末年始は、高い確率で相場変動やスプレッド拡大の恐れがある。

基本的にどの市場でも元旦は休みとなり、土日と元旦が連動して3日間相場が休みになることも珍しくないのだ。

そのため、相場の流動性は緩やかになるのだが周りが予期して一斉にポジション調整を始めるため、相場が変動しやすいのが年末年始の特徴だといえるだろう。

何度かFX取引における年末年始を経験したことがあるトレーダーであれば、対応することも容易だと思う。

しかし、初心者には判断が難しいので損失を最小限に抑えるためにも、年末年始前にポジション決済しておくのが無難だろう。

人によってはポジション保持したままだと、安心して年も越せないのだ。

1-2.年末年始に向けてポジションを調整する必要性がある

年末年始には相場変動が高い確率で起こることを見越して、多くのFXトレーダーがポジション調整を行う。

年末年始のポジション調整がしっかりできていないと、いくら経験豊富なプロのFXトレーダーでも安心して年が越せないのだ。

人によっては年末年始のボラティリティを利用して利益を得ようとするトレーダーもいるが、人間誰しも年末年始ぐらいは休みたいもの。

FX取引における”ポジション調整”の必要性に関しては、今更説明する意味ないと思うが初心者のために説明すると、ポジション調整とは予期せぬ変動に備えたリスクヘッジのことだ。

特に年末年始は高い確率で相場変動が過去に起こっているので、備えておかないと大きな損出を招くことになる。

1-3.FX業者ごとに取引時間が異なる【元旦は臨時休業】

年末年始はFX業者事に取引可能時間が異なるので、ご自身が利用されている業者の公式サイトで、各自必ず確認して欲しい。

海外FX業者の年末年始の営業時間を例の取ると、大手業者では、

12月24日

・翌02:00クローズ

※日本語サポートは終日停止

12月25日(クリスマス)

・終日停止

12月26日

・16:00〜オープン

12月31日(大晦日)

・翌02:00クローズ

1月1日(元旦)

・終日停止

1月2日

・16:00〜オープン

となっている通り、海外FX業者では基本的にクリスマスや元旦(1月1日)はどのFX業者も一部クローズしており、取引はできない。

元旦に関しては国内の業者のみならず、海外のFX業者でも終日クローズしているところが多いので、FX初心者の方は覚えておこう。

1-4.過去に年末年始に”フラッシュ・クラッシュ”が起こった事例アリ

過去に年末年始2018年から2019年にかけて、フラッシュ・クラッシュが起きた事例がある。

トレーダーの中にはまだ記憶に新しい方も多いと思うが、当時はたった10分間の間にドル円108円台から104円台の円高となったのだ。

(引用元:https://fxblogmt4.com/2019/12/2019-2020-new-years-schedule/

※チャートは当日のドル円5分足。

当時は予期せぬ一瞬の急激な相場変動から多くのトレーダーが強制ロスカットされており、多くの資金を溶かしたといわれている。

業者から強制ロスカットされ、追証を負わないようにするには

  • リスクヘッジ のためのポジション調整をする
  • 年末年始前にポジションを全て決済する
  • 多くの証拠金を入金しておく

などの対策が考えられる。

どちらにせよFXにおける年末年始は個々に対策が必要であり、何もしないという選択肢はないといえるだろう。

1-5.年末年始のみならず12月25日(クリスマス)は日本以外の国が休場

年末年始は日本・海外問わずどの国でも取引は休みとなるが、日本と違い12月25日(クリスマス)は、年末年始同様に海外では多くの国で取引が休みとなる。

日本のクリスマスというとイベント毎のように思えるが、海外のクリスマスの捉え方は日本でいうところの年末年始に近い。

なので、海外FX業者を活用している方は12月25日(クリスマス)も、曜日に関係なくイレギュラーで市場が休みになると覚えておこう。

1-6.入出金処理は各銀行ごとに異なるので注意が必要【一時休業アリ】

証券会社同様に各銀行毎にも年末年始の営業時間が異なるので、銀行からの入出金を年末年始に活用しようと考えている方は個々に確認が必要だ。

ちなみにFXトレーダーがよく利用している、ネットバンクと呼ばれる”楽天銀行”や”SBI銀行”などは、年末年始に関係なく24時間入出金が可能となっている。

ただ、メンテナスなどの時間は利用できないので、その点だけ注意が必要だ。

その他、リアル店舗を持つ銀行の中には取引可能時間が年末年始で異なる場合があるため、必ず確認しておくように。

2.FXにおける年末年始取引に関するQ&A

FXにおける年末年始関連の質問で、特に多かった内容に絞ってピックアップしている。

特にトレーダーの方で初めて年末年始を迎えようとしている方には、不安が大きいだろう。

誰もが年末年始はしっかりと対策を練って取り組んでいるので、何もしないというのだけは避けて欲しい。

不要な損失を出さないためにも、自身に適した対策をこうじて年末年始を乗り切ろう。

2-1.年末年始のFX取引はどうしたらよいですか?

今まで一度もFXにおける年末年始を迎えたことがない初心者の方は、リスクヘッジ のためにも全てのポジションを決済しておいた方が良いといえる。

また、何度も年末年始を乗り切った経験が豊富なトレーダーの方は、ポジション調整を行い予期せぬ急激な相場変動に備えておこう。

2-2.年末年始の相場はどのように動くのでしょうか?

年末年始は国内外に関わらずどの市場でも取引が休みになることが多く、かなり相場の流動性が低くなる。

その影響で多くのトレーダーがポジション調整を行うので、急激な相場変動が起こる可能性が高いといえる。

実際に過去に何度も年末年始は相場変動が起きているので、トレーダーは要注意だ。

2-3.年末年始のポジションの持ち越しは危険なのでしょうか?

年末年始には相場変動が起きる可能性が極めて高いので、初心者はできればポジションを持ち越さないようにしたい。

上級者トレーダーの方でも年末年始は安心して過ごせるように、全てのポジションを決済している、という方も少なくないのだ。

ポジションを全部決済しないまでも、最低限ポジションの調整だけはしておくことが大切だといえる。

2-4.年末年始のボラティリティを利用して取引したら勝てますか?

年末年始のボラリティリティを狙ったトレードは、極めてリスクが高いのでおすすめしない。

確かに年末年始のボラリティリティを利用した取引をするトレーダーはいるが、初心者がやるにはかなりリスクが高く、投機の要素が大きいため絶対にやらないように。

やるとしても狭い振り幅での損切りを前提とした少額投資に限る。

3. 年末年始は変動が激しいのでポジション保有には注意が必要!

年末年始には市場が一部休場することから、市場の取引量が減り価格変動やスプレッドが荒れやすい傾向にある。

特に、FXでレバレッジ取引をしている方は、フラッシュ・クラッシュのように相場が大きく暴落した際には、多額の借金が発生するリスクもある。

そのため、年末年始でのポジションの長期保有には要注意だ。

まとめ|FXにおける年末年始はポジション調整を事前に行うべき!

結論をまとめると、FXにおける年末年始の取引は相場変動が起こりやすく、どのレベルのトレーダーもポジション調整が必要不可欠だといえる。

トレーダーが年末年始に関して抑えておきたいポイントは、主に6つ。

  1. 年末年始は相場変動やスプレッド拡大の恐れがある
  2. 年末年始に向けてポジションを調整する必要性がある
  3. 年末年始はFX業者ごとに取引時間が異なる【元旦は臨時休業】
  4. 過去に年末年始に”フラッシュ・クラッシュ”が起こった事例アリ
  5. 年末年始のみならず12月25日(クリスマス)は日本以外の国が休場
  6. 年末年始の入出金処理は各銀行ごとに異なるので注意が必要【一時休業アリ】

また、FX取引にまだ慣れていない初心者の方は、年末年始までにポジションを全て決済して不安要素をなくしておくことが大切だ。