- FX取引の窓埋めとは?
- 窓埋め手法の具体的なやり方は?
- 窓埋め手法におすすめのFX業者はどこ?
FX取引における”窓埋め”を狙った取引手法は、比較的に初心者でも扱いやすい取引手法の一つに数えられる。
窓埋め手法は他のテクニカル指標とは異なり、難しい分析が不要である他、損切りラインや利確ラインがとても分かりやすいのが特徴だ。
すでに専業トレーダーの間では積極的に活用されている取引手法であり、
初心者でも十分に利益が狙える確率が高い、トレード手法だと言えるだろう。
また、実際のトレードのやり方もとてもシンプルなので、一度覚えてしまえばその後も長く活用できる。
本記事ではFX取引における窓埋め手法の特徴や、具体的なトレードのやり方、窓埋め手法におすすめのFX業者などを、分かりやすく解説している。
最後まで読んでいただくことで、FX取引で窓埋め手法を活用して、利益を上げれるようになるだろう。
- FX投資の窓埋めとは、取引手法の一つである
- 窓埋め手法は、FX初心者でも活用しやすい
- 窓埋め手法行う際には、ストップロスも必ず入れること
1.FX投資の”窓埋め”とは取引手法の一つである
FX投資における”窓埋め”(もしくは窓閉め)とは、取引手法の一つである。
主に”窓”とはロウソク足の途切れのことを指しており、週末から週始めにかけて、
トレードが行われていない期間ができることで起きるFX市場の乖離とも言える。
市場に窓ができると高い確率で窓が閉まろうとするが、その特性を利用してトレードを行うことを、窓埋め手法という訳だ。
窓埋め手法は、難しいテクニカル分析が必要なく、損切りや利確のラインが設定しやすいことから、
FX初心者の間でも積極的に活用されている取引手法の一つとなっている。
1-1.”窓”ができるタイミングは月曜日の朝

FX取引の窓埋め手法に欠かせない”窓”は、主に月曜日の朝に発生するようになっている。
“窓”は具体的にいうと、週末の終値と翌週の始値に差ができたことによって発生するものだ。
そのため、月曜日の朝に市場が開いてからすぐにチャートを確認すると、窓を見つけることができる。
また、基本的に窓で損してしまうトレーダーというのは、週末にポジションを保持したまま取引を終えている人だと言える。
逆に、週末でしっかりとボジションを解消し、週始めに窓埋め手法で一から買いを入れ、
順当に金曜日の終値まで戻ってから決済できた人が、利益を上げることができるという訳だ。
1-2.”窓”が発生する主な4つの理由
- 日本のFX会社は土日は取引を行なっていないから
- 取引時間外に大きな値動きがあったから
- 海外では土日でも取引が行われているから
- 大口注文に限り土日に注文を受けるFX会社がいるから
日本のFX会社では、基本的に土日はトレードを行なっていない。
そのため万が一、土日に大きな値動きがあった場合、市場が開く月曜日には窓が発生してしまう訳だ。
また、海外では土日であっても取引を行なっているFX会社があるため、その影響も大きいと言える。
その上、大口の注文に限って土日に注文を受けるFX会社も一定数いるため、日本では月曜日になると窓が発生しやすくなるという訳だ。
ちなみに、日本のFX界隈では窓の発生率は、約80%といわれている。
2.FX投資で窓埋めを活用した取引手法のやり方【簡単3ステップ】
FX投資で実際に穴埋めを活用した取引手法を行う際には、主に3つのステップで考えると実行しやすい。
トレードのイメージ的には”窓”により開いた値幅分が、埋められるのを利用して利益を取りにいく感じだ。
実際に”窓埋め手法”は高確率で成功するといわれており、一度空いた窓は必ず先週末の終値まで戻ろうと、反発するようになっている。
“窓”の発生を利用したトレード手法は、すでに多くのトレーダーが実践しているのが、一つの根拠とも言えるだろう。
2-1.週末に全てのポジションを解消しておく
長期的な目的でトレードを行なっている人以外であれば、週末の時点で全てのポジションを解消しておくのが得策だ。
なぜなら、トレードが行えない土日を挟んで月曜日を迎えてしまうと、高確率で窓の影響により損失を出してしまうからに他ならない。
また、月曜日の市場が開くとと同時に、窓埋め手法をうまく活用するため、いつでも動ける状態にしておくことが望ましいからだ。
2-2.リスクを考えて”ストップロス”を必ず入れておく
ストップロスとは、損切りのことを意味している。
確かに窓埋め手法は、高確率で成功するトレード手法であるが、100%成功するような手法はそもそも存在しない。
そのため、どのような場合であっても、必ずリスクヘッジを行うことが大切だ。
ストップロスを入れる癖をつけることで、もしもの時の損失を許容範囲内で抑えることができからだ。
プロの専用トレーダーであれば必ず行なっていることなので、忘れないようにしておこう。
2-3.他のFX業者よりも早く取引ができる口座を選ぶ
日本のFX業者は、基本的に0700時から取引可能となってはいるが、
中では0600時からや一番早いFX業者だと0300時から取引ができるところもある。
多くのトレーダーが朝起きた後に0700時に”窓”を確認してからエントリーするのに対し、
それ以前に早い段階でトレードできれば、より大きく開いた窓の状態でエントリーすることが可能だ。
また、他のトレーダーよりも早い時間帯で取引できれば、レートの動きもそれほど激しくないため、落ち着いてトレードができる。
3.FX投資で窓埋めを活用する際の主な3つの注意点
FX投資で窓埋め手法を活用する際には、主に3つの注意点に気をつけて欲しい。
中でも、損切り注文に関しては必ず入れておくことと、取引するタイミングに関しては、十分に意識しておきたいところだ。
タイミングを逃してしまうと、窓が閉まってしまいトレードを行うことができないため、
前日からしっかりと予定を立てて取り組むことが大切になってくる。
3-1.窓埋めは必ず起きるわけではない
FX市場では絶対に窓が起きるということもなければ、窓が絶対に閉まるということもない。
確かに確率的には約8割の割合で窓が起きる、とFX界隈ではいわれているが、
必ず起きるとは限らないので過剰に期待しすぎないように注意しよう。
そのため、週末に窓の発生を見越して、指値注文を入れておくこともおすすめしない。
3-2.取引期間は月曜の取引開始時間から9時までが目安
窓埋め手法で利益を狙っているのであれば、できるだけ市場が開いた時間から、0900時までの間でエントリーするのが得策だ。
タイミングを逃してしまうと、窓が完全に閉まってしまうため、窓埋め手法を活用することができない。
また、FX業者によっては、早朝から市場が開いてトレードできるところもあるため、
取引のタイミングを逃さないように、前日は早めに寝るなどして起きれるように努力しよう。
3-3.窓が埋まらない場合もあるので損切り注文も入れておく
経験豊富な専業トレーダーに多いことだが、特に窓埋めは高確率で起きるため、損切りラインを決めないでエントリーする人が多い。
しかし、窓は埋まらない場合もあるため、必ず損切りラインを決めた上で、エントリーするのが得策だと言えるだろう。
仮に予測通りチャートが動かなかった場合、予め損切りラインを決めておくことで、損失を最小限に抑えることができるからだ。
4.窓埋め手法におすすめの取引開始時間が早いFX業者4選
窓埋め手法を行う際に、おすすめの取引開始時間が早いFX業者を4つに絞って、それぞれ分かりやすく特徴をまとめてみた。
基本的には0700時から取引開始となっているFX業者が多いが、紹介している業者では0600時からトレードが可能となっている。
また、中でも一番早い時間帯で取引できるのは、“サクソバンク証券”であり、開始時間は0300時からとなっている。
4-1.ヒロセ通商

名称 | ヒロセ通商 |
公式サイト | https://hirose-fx.co.jp/ |
トレード開始時間 | 夏時間AM6時からのトレードが可能 |
“ヒロセ通商”は、約定力と情報量の多さに定評があるFX業者だ。
公開されている経済ニュースなどは、毎日相場の見通しをまとめた”戦略レポート”として、配信してくれるようになっている。
そのため、経済ニュースが難しくて理解できない初心者でも、戦略レポートを読むことで、
専業トレーダーと同じ相場観でトレードすることができるだろう。
また、取引可能通貨ペア数は50通貨ペアとなっており、業界平均の20通貨ペアを大きく上回る数である。
4-2.JFX

名称 | JFX |
公式サイト | https://www.jfx.co.jp/ |
トレード開始時間 | 夏時間AM6時からのトレードが可能 |
“JFX”は、アプリやスプレッド、約定力などといった点では、ヒロセ通商と同じ評価であり、同じシステムを活用したFX業者でもある。
総合的にみて評価が高いFX業者の一つに数えられることが多く、ヒロセ通商同様に戦略レポートに関しても、毎日配信されている。
また、パソコンだけではなくスマホでも気軽にトレードできるようになっており、デザイン性も高いため、
初心者でも簡単に扱うことができるだろう。
4-3.OANDA japan

名称 | OANDA japan |
公式サイト | https://www.oanda.jp/ |
トレード開始時間 | 夏時間AM6時からのトレードが可能 |
“OANDA japan”は、世界でもっとも活用されている取引ツール”MT4″が使える、国内では数少ないFX業者だ。
取引可能通貨ペア数は71ペアとなっており、平均とされる20通貨ペアよりも圧倒的に多い。
また、非常に約定力が高い業者の一つであり、スプレッドは選んだコースによって違いがあるが、比較的狭い水準となっている。
ただし、安全性と情報量という点では、いまひとつ物足りないものがあるのも事実だ。
4-4.サクソバンク証券

名称 | サクソバンク証券 |
公式サイト | https://www.home.saxo/ja-jp |
トレード開始時間 | 夏時間AM3時から、冬時間AM4時から取引が可能 |
“サクソバンク証券”は、ご紹介したどのFX業者よりも取引開始時間が早く、夏時間はAM3時から、
冬時間はAM4時から取引が可能となっている。
また、業界最最多の162通貨ペアが揃っており、平均的にスワップポイントが高いことからも、
中・上級者のトレーダーに人気があるFX業者だ。
そのため、取引開始時間はどこよりも早いが、FX初心者にはあまりおすすめできないと言えるだろう。
5.FX投資の窓埋め手法に関するよくあるQ&A
FX投資の窓埋め手法に関する多くの質問や悩みの中から、特に多かった内容だけに絞って、分かりやすく回答をまとめてみた。
これから窓埋め手法を試そうと考えているトレーダーは、是非とも参考にして欲しい。
また、取り上げていない内容で気になることがある場合は、自身でしっかりと調べた上で、窓埋め手法を試すようにするように。
確かに海外のFX業者(XMなど)の中には、窓埋めを活用したトレードを禁止しているところもある。
そもそもFX業者ごとに取引に関するルールに違いがあるのは、当たり前のことであり、窓埋めが禁止されているのも不思議なことではない。
ただ、日本のFX業者では窓埋めは禁止されていないので、海外FX業者を活用しない限り、心配することはないだろう。
窓があまりにも小さいと、スプレッドで損してしまうことになる可能性もあるため、
ある程度の大きさが確認できる窓である必要があると言える。
そのため、窓が発生していたとしても、あまりにも小さいと判断できた場合は、窓埋め手法を活用しない方が良いと言えるだろう。
結論からいうと、窓埋め手法の勝率はかなり高い方だ。
ハッキリと何割とは言い難いが、多くのトレーダーが狙っていることも考えると、勝率は他の取引手法よりも高い方だと言えるだろう。
また、特に初心者でも扱える取引手法である点も、魅力の一つだと言える。
結論から言うと、国内のFX業者で窓埋めを禁止している業者は今のところない。
ただし、海外のFX業者では禁止しているところもあるため、海外FX業者を活用して窓埋めを行う際には、
必ず取引ルールなどを確認してから行うのが無難だと言える。
基本的に週明けにできた”窓”は閉まる方向に動くことが多いが、窓が閉まった後の動きに関しては、決まった形はないとされている。
ただ、窓ができた場合はエントリーと決済の設定が容易であるため、その後動きに関しては気にすることはない、と言えるだろう。
窓埋め手法でしっかりと利益を出した後もトレードを継続する場合は、他のインジケーター等を活用して、
予測を立てながらトレードすることをおすすめする。
まとめ|窓埋め手法をマスターしてFX取引の勝率を上げよう!
FX投資における”窓埋め”とは、週末から週始めにかけてトレードが行われていない期間ができることで起きる、
“窓”を活用した取引手法として解説してきた。
具体的な取引のやり方としては、ご紹介した通り3つのステップを段階的に行うだけである。
- 週末に全てのポジションを解消しておく
- リスクを考えて”ストップロス”を必ず入れておく
- 他のFX業者よりも早く取引ができる口座を選ぶ
他の取引手法とは異なり、窓埋め手法は難しい分析等は全く必要なく、
エントリーや決済のタイミングが分かりやすいことからも、FX初心者でも十分活用できるはずだ。