FXの追証で口座残高がゼロに!?絶対に借金を回避する3つのコツ!

・追証ってロスカットと何が違うの?

・追証が発生したらどうなるの?

・追証の発生条件って何?

追証はロスカットの前に用意された最後の猶予だ。

追証が発生した時に適切な対処法を理解していなければ、強制ロスカットされてしまう危険性があるのだ。

対処法を知らず、強制ロスカットされてしまえば気づかないうちに資産がゼロになってしまうことも

そのためこの記事では、FXで大損しない安全な取引を心がけるためにも、

  • 追証の発生を防ぐ方法
  • 追証が発生した際の対処法
  • 資産の消失を防ぐための3つのコツ

について詳しく解説している。

特に初心者は、強制ロスカットの発生で一発退場してしまわないためにも、この記事を最後まで読むことをオススメする。

この記事の結論!

FXでは証拠金維持率が下がってくると追証が必要になる。

さらに、ロスカットラインを大きく下回る価格変動が起きた場合には、口座残高以上の追証が発生するリスクもあるため、

初心者はこの記事を最後まで読み追証のリスクを理解しておこう。

1. 追証とは証拠金不足回避のための強制的な追加入金

追証とは「追加証拠金」を意味するFX用語だ。

つまり追証の発生とは、追加で証拠金の入金が必要になる状況を表す。

追加証拠金が必要となる理由は、トレーダーの証拠金維持率が低下してロスカットされてしまう事を防ぐためだ。

追加証拠金を入金すれば低下した証拠金維持率は上昇し、再度取引が可能になる。

口座内の使用可能な資産のこと
取引に必要な金額に対して、どのぐらい利用可能な資産があるかのパーセンテージ
保有ポジションが全て損切りされ、資産の低下により取引不可能な状態になること。

2. FXで追証が発生するとロスカットが近づいてくる

追証は証拠金維持率が100%以下になると発生する。

対してロスカットは50%や70%など、さらに証拠金維持率が低下した時に発生する。

つまり、ロスカットとは追証で証拠金維持率を維持できなかった時の最終手段なのだ。

ロスカットが発生するとFX業者だけでなくトレーダーも取引不可能になるデメリットがある。

しかし、ロスカットの前に入金されれば、FX業者も損をせずトレーダーも取引続行可能というメリットがあるのだ。

3. 追証の発生条件を国内業者9社ごとに徹底比較!

追証の発生条件は証拠金維持率が100%以下になることだが、発生時間や追証の有無は業者によって異なる。

あなたが興味を持っているFX業者では、どのような条件で追証が発生するのか確認しておこう。

業者名 追証発生の有無 追証判定時間
DMMFX 毎営業日クローズド時点
みんなのFX 毎営業日クローズド時点
外為ジャパン 毎営業日クローズド時点
GMOクリック証券 毎営業日ニューヨーククローズ時点
外貨ex byGMO 毎営業日ニューヨーククローズ時点
FXブロードネット 毎営業日午前6:45
SBI証券(スタンダードコース) なし なし
LIGHTFX なし なし
外為オンライン なし なし

4. FXで追証を回避するために知っておくべき3つのコツ

追証は証拠金維持率の低下によって発生するが、証拠金維持率の低下を回避する方法が3つある。

簡単に理解できる方法なため、いざという時に備えて証拠金維持率の低下を回避する方法を予め理解しておこう。

コツ1:損切りする

損切りとは、損失が出ているポジションを決済してしまうことだ。

損切りで損失を決済してしまえば、今以上の損失を防ぐことができる。

また証拠金維持率が大きく低下するほどの損失が出ているポジションは、多くの場合好転が望めない。

したがって追証を避けて口座の資金だけで取引可能にするためにも、潔く損切りすることは必要なのだ。

コツ2:両建てをする

両建てとは、通貨ペアの売買ポジションのサイズを均等にすることだ。

ケース1:
USD/JPY 売 1Lotに対して、
USD/JPY 買 1Lotを注文

ケース2:
EUR/JPY 買 2Lotに対して、
EUR/JPY 売 2Lotを注文

両建てをすると損失を出し続けているポジションと同じだけ利益を出し続けるポジションが保有できる。

したがって損失と利益の釣り合いが取れて、今以上の証拠金維持率の低下を一時的に阻止できる

ただし両建てポジションの保有自体に証拠金が必要なため、証拠金維持率によっては両建てが不可能な場合もある。

またスワップポイントやスプレッドにより結果としてマイナスが大きくなる可能性もあるため注意が必要だ。

コツ3:追証発生前に入金する

追証は必要証拠金と有効証拠金のバランスが取れずに起こる。

したがって有効証拠金が不足する前に、追証が発生する前に入金してしまうことで追証を回避できる。

ただし追証が起こる原因は証拠金維持率の低下であり、証拠金維持率の原因はトレードミスだ。

つまり追証を回避するために入金しても、証拠金維持率が低下するような取引を繰り返していては意味がない

追証を回避するためには、証拠金維持率の低下を回避するだけでなく、証拠金維持率を高く保つ事も必要なのだ。

証拠金維持率を高く保って追証リスクをゼロに!

5. FXの追証で借金が発生した事例:スイスショック

証拠金維持率がマイナスにならない限り、FXでは借金になることはない。

したがってロスカットにより証拠金維持率がプラスのままであれば、借金を背負う心配はない。

ただし、相場が一瞬で大きく変動したり、業者のミスで約定が不可能な場合は証拠金維持率がマイナスになり借金を背負うことになる。

実際に多くのトレーダーを地獄へと導いた例がスイスショック。わずか数十分間で多くのトレーダーが借金を背負う羽目になったのだ。

2015年1月15日にスイス国立銀行が引き起こした外国為替市場の大混乱のこと。

わずか20分間で4000pipsもの値動きが変動したため、多くのFX業者で取引が不可能になった。

それに付随して損切りや約定が不可能となり、証拠金維持率がマイナスに転じ借金を背負ったトレーダーが続出した。証拠金維持率がマイナスになるとロスカットされていないため損失の埋め合わせが必要となる。

しかしロスカットされないほどの変動のため、必要な追加入金額は尋常ではない金額になる。

したがってスイショックによって莫大な追加入金義務を背負ったトレーダーが続出したのだ。

大惨事を防ぐために、日頃からポジションサイズを調整したり、指標発表などの日にはポジションを保有しないように気をつけたい。

まとめ|FXで絶対に追証・借金を負いたく無いなら

FXでレバレッジ取引をしている場合、強制ロスカットされると、追証(借金)が発生する場合がある。

もちろん、ロスカット水準のすぐ近くで執行されたのであれば、追証はそこまで大きく無いが、

価格の暴落・暴騰が起こり、ロスカット水準を大きく超えて強制ロスカットが執行されると、非常に大きな損失が発生する場合もある。

事実、FXで一夜にして200万もの借金が発生した事例もある…

そのため、FXで絶対に借金を負いたくない人は、しっかりと余剰資金でトレードを行うようにすることだ。

FXで借金まみれにならないためにも、3つのポイントにもしっかり気をつけていただきたい。

  1. 損切りする
  2. 両建てをする
  3. 追証発生前に入金する