- FX取引におけるピンバーとは?
- ピンバーをFX取引で活かすには?
- ピンバーが分かるおすすめのインジケーターは?
ピンバーとは、簡単にいったらヒゲが長く伸びて、ローソクの実体部分が極端に短い”ローソク足”のことを意味する。
FX投資においても”ピンバー”は大変重要視されており、専業トレーダーの多くもよく参考にしながらトレードを行う。
そのため、ピンバーの見分け方やトレードでの活用法を理解していない人は、機会損失しているといっても過言では無いだろう。
とはいえ、初心者がいきなりピンバーの発生を見分けるのは難しいため、カスタムインジケーター等を活用するのが得策だと言える。
本記事ではFX投資におけるピンバーの見分け方や、トレードにおける具体的な活用法、
自動検知するおすすめのインジケーターなどを分かりやすく解説している。
最後まで読んでいただくことで、ピンバーをFXトレードで、上手く活かすことができるようになるはずだ。
- ピンバーとは、プライスアクションの売買シグナルの一つである
- ピンバーは主に”売り”と”買い”の2種類に分かれており、形成されるカタチが異なる
- インジケーターを活用することで、ピンバーが発生した際に自動検知できる
1.ピンバーとはプライスアクションの売買シグナルのこと
ピンバー(pin bar)とは、プライスアクションの売買シグナルの一つである。
“プライスアクション”とは、価格の値動きを分析し、投資家心理を読み解くことで状況判断して取引を行う手法のことを指す。
FXチャート画面ではよく発生するローソク足の形の一種でもあるため、
専業トレーダーの間でもプライスアクションのシグナルとして積極的に活用されている。
ただし、ピンバーの実態に関しては、正確な定義が存在しないため、見極める際には裁量になることが多いのが唯一の欠点だろう。
FX初心者によくありがちなことだが、ピンバーが成形される前に早まってトレードを行うのは、時期尚早だと言える。
そのため、必ず終値が確定し、しっかりとピンバーが形成された時点で、判断することを忘れないようにして欲しい。
また、ピンバーを参考にする際には、単体で判断すると確度が弱いため、必ず他のインジケーターと併用して判断するのが一般的だ。
2.ピンバーの売買別の主な6つの条件と特徴
ピンバーを活用したFXトレードを行う前に、まずはピンバーの形状や特徴に関して、しっかりと理解しておくことが大切になる。
ピンバーは主に”売り”と”買い”の2種類に分かれており、それぞれ形成されるカタチが異なる。
また、ピンバーにおける”陽線”か”陰線”かはそこまで重要では無いため、
あくまでも売りのピンバーか、買いのピンバーのどちらであるかを判断できると良いと言えるだろう。
2-1.売りピンバーの3つの条件・特徴

- 上ひげが非常に長い
- 上昇トレンドの高値圏
- ローソク足の実体が小さい
“売りピンバー”の特徴としては、上ひげが非常に長く、上昇トレンドの高値圏に発生しやすい。
売りピンバーがチャート上に発生した場合は、この後の流れとしてはレートが下落しやすい傾向がある。
また、実体部分に関しては、ピンバーには明確な定義が存在しないため、
目安としてひげ全体の20%ほどの長さでれば、ピンバーを疑っても良いと言えるだろう。
2-2.買いピンバーの3つの条件・特徴

- 下ひげが非常に長い
- 下落トレンドの底値圏
- ローソク足の実体が小さい
“買いピンバー”の特徴としては、下ひげが非常に長く、下落トレンドの底値圏で発生しやすい。
買いピンバーがチャート上に発生した場合は、その後のレートが上昇する傾向がある。
ちなみに、実体部分は”陽線”の方が若干確度が高いと言われているが、正直”陰線”であってもそう変わりはないため、気にすることはないだろう。
3.ピンバーを活用したFXトレード手法・参考例
ピンバーの決済ポイントとしては、とてもシンプルだ。
- 買いピンバー:ピンバーの”安値”を下回ったら損切り
- 売りピンバー:ピンバーの”高値”を上回ったら損切り
その他の損切りポイントを設定しても良いが、ピンバーを参考にトレードを行う際には、できるだけシンプルに考えて実行した方が行いやすい。
ただし、”利食い”のポイントに関しては、一概にどこであるかを示すのは難しいため、動画を参考にしながら目安を決めるのが得策だといえる。
4.ピンバーを自動検知するおすすめMT4インジケーター2選
ピンバーの発生を見つけるのが難しいという人は、カスタムインジケーターを活用することで、
ピンバーが発生した際に自動検知させることができる。
その他、発生したらアラートで知らせてくれるインジケーターなどもあるため、自身に適したものを活用して欲しい。
ただし、インジケーターはあくまでもテクニカル指標の一つであるため、それだけで判断してトレードを行わないように注意してくれ。
4-1. PinBar(ピンバーを自動検知)

名称 | PinBar |
インストール先 | MQL5プログラムマーケット |
“PinBar”は、ピンバーをチャート上で自動検知したのち、分かりやすく矢印でマーキングしてくれる大変優れたインジケーターの一つだ。
検出するピンバーの条件なども自由に設定できるようになっており、より理想的なピンバーを見つけやすくなっている。
また、複数の時間足でピンバーを探したい場合でも、時間足ごとにパラメーターを調整する必要がないのも、大きな特徴だろう。
4-2. Pin Bar Indicator free(アラート機能付き)

名称 | Pin Bar Indicator free |
インストール先 | MQL5プログラムマーケット |
“Pin Bar Indicator free”は、ピンバーをチャート上で自動検知した後に、アラートで知らせてくれるインジケーターだ。
アラート通知やメール通知の有効化は、設定画面で自由に変更できるようになっている。
また、ピンバーと1本前の足の条件を9つの段階から選択し、設定できるようになっているため、
より細かい設定をしたい人に大変おすすめのインジケーターだと言える。
5.ピンバーをFX取引で活用する際の主な3つの注意点
ピンバーを活用したFXトレードを行う際には、主に3つの注意点を抑えておこう。
一部の専業トレーダーの中では、ピンバーを活用したトレード手法が最強であると謳い、
高額な情報商材などをネット上で販売している人もいるため、くれぐれも注意して欲しい。
ピンバーはあくまでも一つの根拠にすぎないため、それだけを過信してトレードを行なってはならない。
5-1.ピンバーは決して最強の取引手法という訳ではない
ピンバーは確かにプライスアクションの売買シグナルとしては、大変参考になるテクニカル指標だ。
しかし、ピンバーだけを参考にしてトレードを行うのは、確度があまりにも弱いため、基本的にはおすすめしない。
実際にしっかりと利益を出している専業トレーダーも、ピンバーだけを参考にして取引を行なっている人は、正直1人もいないだろう。
そもそもFX投資において、最強のトレード手法などは存在しないため、初心者は特に騙されないように注意して欲しい。
5-2.ピンバーだけで判断せず他のインジケーターも併用する
ピンバーだけだとトレードする際の根拠としては弱いため、必ず他のインジケーターと併用して、トレードを行うことが大切だ。
長期的に安定して利益を出している専業トレーダーなどになると、取引手法も大変シンプルな人が多く、活用しているインジケーターも限られてくる。
ただし、1つのテクニカル指標だけで判断している、という専業トレーダーはいないため、
ピンバーを参考にする際には最低でも2つのインジケーターを活用して欲しい。
5-3.ピンバーとRSIの併用も検討してみる
“RSI”とは「Relative Strength Index」の略称であり、FX投資におけるテクニカル指標の一つだ。
ピンバーを活用してFXトレードを行なっている専業トレーダーは、RSIと併用している人が多いため、
初心者であれば特に検討する余地があるだろう。
また、RSIもチャートを参考にグラフが形成されているため、それだけで判断してトレードを行うのではなく、
都度にピンバーも確認しながら取引を行うのが得策だと言える。
6.FX投資におけるピンバーに関するよくあるQ&A
FX投資におけるピンバーに関する多くの質問や悩みの中から、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ分かりやすく回答をまとめてみた。
ピンバーを活用したトレード手法を検討されている方は、是非とも参考にしてもらいたい。
また、取り上げていない内容で気になる他に気になることがある人は、自身でしっかりと納得するまで調べた上で、活用を検討するように。
FX投資では”スパイクハイ”と”スパイクロー”という、プライスアクションがある。
ローソク足の形としては、ピンバーと非常に似ていることから間違える人も多い。
しかし、ピンバーの場合はローソク足1本で判断できるプライスアクションなのに対して、スパイクは基本的に複数のローソク足で判断する。
そのため、プライスアクションとしてみた場合、全く条件が異なるということだ。
ピンバーは基本的に反転シグナルとして見られるため、連続して出た場合はトレンドの移り変わりが激しく、
ボラティリティが高い相場になっていることが伺える。
一旦、エントリーせずに相場が落ち着くまで見守ることもできるが、
短期トレードをメインに行なっているトレーダーからしたら、チャンスだとも言えるだろう。
結論から言うと、ピンバーで100%だましを見抜くことは不可能だ。
そもそも”だまし”とは、トレードサインの逆に相場が動くことを意味している。
FX投資におけるだましに関しては、特にある程度経験を積んだ専業トレーダーの方が陥りやすいと言われている。
なぜなら、経験豊富な専業トレーダーであれば、相場の動きをある程度見ただけで、次にどのような動きをするのかが予測しやすいからだ。
逆に、初心者トレーダーだと相場に対して全く先入観がないため、だましに合わずにビギナーズラックを叩き出す人もたまにいる。
検証結果通り、ピンバー単体では勝つのは難しいだろう。
なぜなら、ピンバーを参考にしたプライスアクションの売買シグナルが、100%正確だとは言い切れないからだ。
もし仮にピンバー単体のプライスアクションが100%信じられるのであれば、誰もがすでにFX投資で莫大な利益を出していることだろう。
単体では決して確証が得られないからこそ、他のインジケーターと併用して、確度を強めた上でトレードを行うことが重要だと言える。
確かにバイナリーオプションのような、上がるか下がるかの2択を予測するだけであれば、ピンバーを参考にして選択した方が勝率は高いと言える。
ただし、100%ピンバーだけで勝つことは難しいため、決して過信してはいけない。
あくまでも参考程度にしながら、他の根拠と併用して最終的な判断を下した方が、無難だと言えるだろう。
まとめ|ピンバーをFX取引でプライスアクションとして活かそう!
FX投資におけるピンバーは、プライスアクションの売買シグナルの一つとして、分かりやすく解説してきた。
テクニカル分析ではよく参考にされるローソク足の形の一種であり、
専業トレーダーも積極的に活用して、プライアスアクションの売買シグナルとして用いるケースが多い。
ただし、ピンバー単体では確度が弱いため、実際のトレードで活用するのであれば、
他のインジケーター(RSIなど)と併用するのが得策だと言える。
覚えておくと今後のFXトレードがかなり有利になるため、是非とも次の取引から意識してみて欲しい。